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受験業界にだまされない家庭学習法

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「国際バカロレア教育」に向けて家庭が準備するべきこと(続き)

 

 

「わかんなーい」と言わせない

一例を挙げると、「シカゴにはピアノの調律師が何人いるか」という有名な問題がある。もちろん知識を問う問題ではないし、知識として知っていることは期待されていない。ではどうやって答えるかといえば、「シカゴの人口は300万人だから、世帯数はYYくらいで、10世帯に1台ピアノがあるとして、これを11回調律すれば、それで生活できる調律師の数は・・・」という具合に仮定に仮定を重ねながら推定していくのである。だから正確な数字がわかるわけではなく、「当たらずとも遠からず」といった程度なのだが、それでも単なる「あてずっぽう」よりはよほどましな答えが得られる。

この「フェルミ推定」の考え方を応用すれば、「あの木には葉っぱが何枚あるだろう」とか、「この近所にはツバメが何羽いるだろう」とか、「この公園にはセミが何匹いるだろう」といった問題を、子どもといっしょに考えることができる。

繰り返して言うが、これは正確な答えを出すことが目的なのではなく、考えることの楽しさを子どもに伝える「遊び」なのである。例えば、1本の木に3匹セミがいるとして、公園に10本の木があるとしたら、30匹くらいのセミがいることになるだろう。

「国際バカロレア」的な教育にとって肝要なことのひとつに、最近の子どもによくある「知らなーい」「わかんなーい」という態度を、できるだけとらせないことがある。このように親子でいっしょに考えてみることで、この、おそらく「詰め込み教育」の弊害のひとつであると思われる消極的な姿勢を改めさせるきっかけになるのではないだろうか。

 

「俯瞰的な学習」の効果

そして、もうひとつのキーワードが「俯瞰」である。「俯瞰」とは、広い視野に立って、物事を眺めることだ。

日本では、小学校で地理を学ぶときは「市、県、国、世界」という「狭から広へ」の順であり、中学の歴史でも日本史が中心とって世界史はおろそかになりがちだ。ところが、「国際バカロレア」では、まず世界のことを学んでから、個々の国や地域について学ぶ。そうすると日本史を学ぶより先に世界史を学ぶことになるし、日本史を学ぶさいにも古代から順に詳しくやるというよりは、まず全体をざっと学んでから、各時代ついてテーマを決めて詳しく探求することになる。

これにより、「全体のなかでの自分の立ち位置」を確かめることができるのだ。

 

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家庭でできる「俯瞰的な学習」

このような「俯瞰的な学習」は、学習指導要領にしばられた日本の学校では難しいかも知れないが、家庭ではむしろ容易であるといえる。

例えば、日本史や世界史の流れについては、学習漫画のシリーズを与えればざっと見渡すことができるだろう。また、高校くらいまでの理科や数学のあらましを小学生のうちからつかめるようなゲームやカルタも工夫されている。

そうすることによって視野が広がれば、「なぜ」「どうして」という疑問がわきやすくなり、好奇心を保ちながら学習することができるので、「国際バカロレア」的な探究心も育ちやすくなるだろう。また、好奇心があるほうが内容を記憶しやすのも確かだ。

さらに「俯瞰的な学習」は頭の中に「引き出し」をつくることになるので、その引き出しに知識を整理することで、詰め込み学習も容易になる。

このように、「俯瞰的な学習」をすることによって、「国際バカロレア」的な勉強の準備となるだけでなく、「詰め込み」的な教育への対策ともなることがわかる。

一見難しそうな「二兎を追うこと」も、家庭でのちょっとした気遣いや工夫により、実際に可能になるのである。

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