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受験業界にだまされない家庭学習法

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「国際バカロレア教育」に向けて家庭が準備するべきこと

--好奇心、探究力、俯瞰--

 

 

 

「国際バカロレア」とは何か

 「先生、私は世界のどこででもやっていけると思う」

 長年、インターナショナル・スクールで帰国子女などの教育にかかわってきた大迫弘和氏は、生徒からそんな言葉を聞くことがあるという。世界はグローバル化しているというのに「内向きな」わが子の態度を見がちな親としては羨ましいような言葉である。

そんな大迫氏が推進しているのが、日本における「国際バカロレア教育」である。

「国際バカロレア」とは、世界各地のインターナショナル・スクールに通う生徒が、国ごとに違う受験制度に翻弄されることなく高度な教育を受け、世界の大学入学資格を得られることを目的として始まった教育システムである。

日本ではまだ、インターナショナル・スクールを除けば数校が取り入れているに過ぎないが、文部科学省は2018年までに200校での導入を目指す方針だという。明治以来の「詰め込み教育」を脱し、現代の先進国に相応しい世界標準の教育に向けた改革をすすめるためである。これに合わせるかのように、大学入試センター試験も廃止される。

 

「二兎を追う教育」へ

日本における「国際バカロレア教育」の導入は、大きな流れとしては望ましい動きであり、筆者もその成功を願ってやまない。

その成否の鍵となるのが、とりわけ、これを公立校にうまく取り入れることができるかどうかという問題だろう。だが、かつての「ゆとり教育」の失敗例もあることから、この改革の成否についても予断を許さないと言わざるを得ない。

子どもたちにとっては、小学校・中学校と「詰め込み式」の発想で教育を受けてきたところへ、高校からは「国際バカロレア」的な「自ら考え、探求する」方向へ急に舵を切らされることになる。これは少なからぬ混乱と戸惑いを生むだろう。いずれにしても、ここしばらくは過渡期として二兎を追うような教育にならざるを得ず、子どもも親もそれへの対応を迫られることになる。

 

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家庭教育でするべきこと

けれども、よく考えてみれば、「詰め込み式=知識を蓄える」という教育と「国際バカロレア式=考え、探求する」という教育が、必ずしも矛盾していないこともわかる。

矛盾するどころか、両者は補完関係にある。自ら探求して得た知識はよく身に付くし、逆に十分な知識がない状態では探求することもできないからである。

両者が矛盾するように感じられるなら、それは「そのように思い込まされている」からなのだ。

「国際バカロレア」的な教育に向けて、家庭教育でするべきことの第一は、そのような「思い込み」を外してやることだろう。

「覚えること」にとって、「考えること」は短期的には非効率のように思えるかも知れないが、長い眼でみれば役に立つ。

子どもが「わからない」と言ったときに、「わからなくてもいいから覚えなさい」と言う大人がいるようだが、そういうやり方が通用するのは小学生くらいまでではないかと思う。子どもが幼いうちは機械的な記憶力が強いし、「後でわかる」ということもあるにはある。けれども、中学生くらいになると、わからないままに覚えたことは、結局記憶に残りにくくなってしまう。

 

「答えのない問題」を考える

また、親子の対話のなかで、「答えのない問題」をいっしょに考える、というのも有効な方法だろう。「対話」といってもかしこまったものではなくて、単なる雑談でかまわない。子どもと街を歩いていて、閉店している店があったら「どうしてつぶれたんだろう」と問いかけてみる。逆に繁盛している店があれば、その理由をいっしょに考える。子どもと買い物に出かけて、商品が高いと感じたら「どうしてこんなに高いのだろう」と問いかけてみる。そのとき思いついたことでいいから、子どもといっしょに考えてみる習慣をもつようにしよう。

これに関連して、「フェルミ推定」という問題をやってみるのもいい。「フェルミ推定」とは、「フェルミウム」という元素名にもなった物理学者フェルミが考え出したという「わからない問題の答えを推定する方法」だ。

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