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受験業界にだまされない家庭学習法

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親が教えることの難しさ

 とは言うものの、親が子どもの教育、とりわけ学習面での指導をするとなると、難しいことが多いのもまた確かである。

サリヴァン先生がヘレン・ケラーと二人暮らしを始めたのも、甘やかしがちの母親からヘレンを隔離するためだったという。また、現代の日本では、子どもの勉強を見ている親のイラつきが、子どもに良くない影響を与えているとも聞く。

だとすれば、親だけの体制でやっていくことも、やはり不安なのではないだろうか。

 すなわち、陰から親をサポートするような役割をもつ人がいることが望ましいのである。

 

二人三脚での指導

 このように考えると、特に「学習障害」があったり、それが疑われる子どもの場合は、あくまで「親」を中心にしながらも、「その相談相手」との二人三脚で指導をしていくことが、現実的な選択としてはベストなのではないかと考えられる。

第一に、そのような「相談相手」は、家庭教師ではないので、ひんぱんに家庭を訪問する必要はない。従って費用も家庭教師のようにはかからない。その意味では、家庭の負担が少ないからである。

次に、「相談相手」の役割としては、(1) 親と話し合いながら、子どもの「できること」と「できないこと」を見極め、子どもの良い点を探し、どんな点を伸ばしていったらいいのかを一緒に考えること。(2) 勉強の「教え方」についても助言をすること (というか、親が「家庭教師」のようにならないように気を付ける。親が教える場合は、「いかにもお勉強」というものは最小限にして、生活や遊びを通して教えたほうがいいからだ)(3) 教材などについても、その子にあったものを親と一緒に考えること、などがある。しかし、何よりも大切なことは、親の精神的な支えとなることではないかと思う。

親があまりに気負って疲れてしまうと、続かなくなるからである。

 

「親の気持ち」がわかるのは、「親」

 実は、こういうやり方は、「学習障害」のあるなしにかかわりなく、家庭教育の方法として有効なものである。

家庭教育の中心が親であることは疑いを容れない。けれども、親だけでは不安であるのも、また確かなのだ。

ところが、若い家庭教師では、相談相手としていかにも心もとない。学生などの家庭教師は、受験から日が浅いので学校で習った内容をまだ覚えている(らしい)という以外に利点がなく、おそらくは子育ての経験すらないだろう。かく言う筆者も、かつては相当数の家庭教師をこなしていたものだが、子どもの教育や学習、学力といった問題について、本当に真剣に考え始めたのは、実は自分が親になってからである。

実際に子どもをもってみないと、親の気持ちなどはわからないものなのだ。

 

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おわりに

 さて、再び「学習障害」の話に戻ろう。

あくまで筆者の主観的な予測なのだが、将来、社会の価値観が多様化していくにつれて、今は「学習障害」とされていることも、次第に「障害」とは意識されなくなっていくだろうという気がする。

おそらく、大学教育もこれに対応し、「学習障害」をもつ人が入学しやすいように変わっていくのではないだろうか。少なくとも、少子化が進行するなか、そうすることで差別化をはかろうとする大学が出て来てもおかしくはない。

「学習障害」があるといっても全体的な知能に問題があるわけではないので、やり方を工夫すれば大学教育を受けることは不可能ではないはずである。例えば、試験を筆記試験ではなく、学力考査も含めて口頭試問にするなどのやり方である(欧米では、むしろ口頭試問こそがふつうの試験方法なのだから、日本で導入しないほうがおかしいのだ)

そして、将来は、そのような教育を受けた人たちの中から「学習障害」専門の教育者になる人がきっと出てくる。サリヴァン先生も、実は目が不自由だった。障害者だったのだ(手術をして見えるようになった)。その経験があったからこそ、ヘレン・ケラーの先生として、奇跡を起こすことができたのである。

また、はじめに述べたように、学習障害をもつ子どもが、1クラスに23人という比率でいるのだとしたら、これまでも相当な数の子どもたちが、それと知らずに大人になり、困難をかかえつつも、これを克服し、社会で活躍しているに違いないのである。

希望を捨ててはいけない。

 

 最後になるが、このサイトの内容は、必ずしも「学習障害」に対応したものではない。けれども、障害のあるなしによらず、わが子の教育について真剣に考えておられる人たちのために、同じ親として、よき相談相手となれるようなものを目指している。参考にしていただければ幸いである。

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