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塾の講師は「子どもの手本」にならない
また、いっしょに暮らしているからこそ、親が勉強している姿を見せることができる。子どもにとっては、大好きなお母さんやお父さんが勉強しているからこそ、「勉強って大事なことだ」とわかるのである。
これに対して塾講師や家庭教師がそんな姿を見せるわけはない。
とりわけ塾の時間講師(場合によっては専任講師も)などには、一般のバイトと大差ない待遇で働いている人たちも大勢いる(家庭教師と違い、塾の講師は労働者である)。まことにお気の毒ではあるが、こういう人たちは、いわば「勉強なんぞ出来ても大したものにはならない」という見本みたいなものだ。(もちろん、「勉強ができる」ということに価値がないわけではなく、「ほかの何か」と組み合わせてこそ、勉強の価値が生きるということである。だから、本当はその「組み合わせ方」を学ばなければいけないし、組み合わせられるように勉強しなくてはいけない。塾の講師とは、組み合わせができていない典型である。)
もし、あなたが本気で子どもに「やる気」を出して勉強してもらいたいと考えているのなら、そんな大人たちを子どもの前に立たせることのリスクについて、思いをめぐらせるべきではないだろうか。
親こそが「すぐれた先生」になれる
こうしてみると、一般的な塾や家庭教師などに比べるならば、その気になれば親のほうがよりよく教えられる可能性が高いとさえ言える。
なぜならば、親のほうが、少なくとも
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長期的な視野にたって教育できる
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社会的な常識がある
・
生活の具体的な場面のなかで教えられる
からである。これらは、塾や家庭教師などに比べて、圧倒的に有利な点だと言えるのではないだろうか。
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とはいえ、いざ「子どもに勉強を教える」となると、躊躇されるお父さん、お母さんは多いに違いない。「忙しくて時間がない」とか、「どうやって教えたらいいのかわからない」と思うのがふつうの反応だろうと思う。また、最初に述べたように「親は、自分の子どもに勉強を教えるべきではない」という説も根強い。
これは、「勉強を教える」となると、つい「家庭教師」のように、あるいは「塾講師」のように教えなければならない、という先入観にとらわれてしまうからだ。
そんな先入観のせいで、「悪い見本」をマネしようとするから、うまくいかないのである。「どうして出来ないの」などと言ってしまったりするのは、親が「家庭教師」をやろうとしているからだ。
「教えない教え方」がベスト
ここは、気楽に考えてほしい。
「子どもに勉強を教える」などと大げさに考える必要はない。それに、肩に力を入れたりするのは、かえってよくないのである。
大事なのは、むしろ「教えるより見守る」という姿勢を保つことだ。「教えない教え方」については別のところで詳述するが(例えば、教育の悩み相談Q&A)、「教える教え方」よりも「教えない教え方」のほうが、むしろ子どものやる気を引き出すし、頭のいい子を育てられる可能性がある。
そして、子どもと生活をともにしている親こそが、「教えない教え方」を実践することができるのである。
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