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「勉強しか教えない」
そして、第四の、とりわけ大きな弱点は、塾にしても家庭教師にしても、基本的に「勉強しか教えない」ということである。
「え!? ちょっと待って!?」
「塾や家庭教師は、勉強を教えているんだから、『勉強しか教えない』ことの、いったいどこが悪いのだ!?」
もちろん、塾講師や家庭教師であれば、勉強を教えるしかない。別に、ほかのことをやってほしいとか、やるべきだと言っているのではない。それしかできないのだから。
だが、それこそが問題なのである。
では、なぜそれが問題なのかと言えば、「勉強」とは「生活」と別にあるものではないからだ。
机にすわるだけが「勉強」じゃない
とりわけ小学生のうちは、「勉強」と「生活」が強く結び付いている。
例えば、時計の読み方を学ぶのは、文字盤の時計でしょっちゅう時間を見ている子どもにとっては何でもないことである。でも、ディジタル時計しか見たことのない子どもがテキストだけで勉強するなら、相当に難しいと思うのではないだろうか。
時計だけではない。具体的な生活の場面で学んだことは、テキストや問題集だけで学んだことに比べれば、はるかに理解しやすいし、定着もしやすいのだ。
その意味で、子どもと生活をともにしている親のほうが、いろいろな場面を通じて子どもに学ばせるチャンスが多いのは明らかである。買い物に行けば「社会」や「算数」を、散歩して空を見上げるだけで「理科」を教えられるのだから。
それに比べると、「勉強しか教えない」塾や家庭教師を利用することは、一見効率的なようでいて、実は極めて記憶に残りにくい、不利なやり方なのではないだろうか。
実際、まだ抽象的な思考が発達していない時期には、塾などに入れるよりもいろいろな体験をさせたり、絵本などを読んであげたりしたほうがいい。(注1) (注2)
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