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受験業界にだまされない家庭学習法

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国際バカロレアを公立校に!!

(続き)

 

 

「世界のどこでも通用する」人材の育成が可能に

 確かに、「国際バカロレア」の導入が日本で成功するならば、それはすばらしいことです。その教育水準の高さは、ディプロマ・プログラム(DP)を優秀な成績で修了すれば、ハーバード大学といった世界の一流大学の入学資格を得られるだけではなく、場合によっては2年次からの入学さえ認められる(つまり、「飛び級」である)という事実からも窺うことができます。あの東京大学でさえもが推薦入試を導入し、その際には「国際バカロレア」の成績が評価の対象になるのだといいます。まさしく、「世界のどこでも通用する」人材の育成が、日本の教育機関で可能になると期待されるのです。

 とはいえ、課題がないわけではありません。なかでも、解決するべき最大の難題は、現在、インターナショナル・スクールを除けば私立校数校でしか行なわれていない「国際バカロレア」標準の教育を、いかにして公立校に取り入れるか、ということでしょう。公立高校のレベルから「国際バカロレア」を導入するとなると、適格な教師の養成から、小学校・中学校での学習内容との接続をどうするか、大学入試での評価をどうするかなど、解決するべき問題が山積しているからです。

 

受験業界の言動に注意

 制度上の課題だけではありません。いかに「国際バカロレア」が優れた教育であるとしても、親をはじめとする世間の理解も得られなくては、かつての「ゆとり教育」のように頓挫してしまうかも知れないからです。

とくに受験業界の反応には注意しなくてはならないでしょう。受験業界は「国際バカロレア」の導入が私立の中高一貫校などにとどまっているうちはこれを褒めそやすでしょうが、これが公立校にまで広がることになれば、態度が一変すると予想されるからです。「国際バカロレア」的な「自ら考え、探求する」ことを促す教育が一般化するならば、学習塾や受験塾は無用のものになってしまう可能性もあります。かりに、国際比較で日本人生徒の成績が思わしくなかったりしたら、「国際バカロレアは学力低下を招く」だの、「公立校に国際バカロレアは無理」だのといったキャンペーンを張ることは十分にあり得ます。親をはじめとする世間がこういった煽情的な言説にきわめて弱いことは、「ゆとり教育」のときにすでに証明済みです。

 

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公立校に「国際バカロレア」を!!

 このような課題、あるいは妨害のようなものがあったとしても、「国際バカロレア」あるいは「国際バカロレア」的な教育を公立校にも導入するべきことをあきらめてはいけません。日本の教育の未来がかかっているからです。

東京インターナショナルスクールの坪井ニュウエル郁子氏によれば、「国際バカロレア」を公立校に導入することの意味は「経済格差が教育格差であってはならないから」とのことですが、それにとどまりません。

ひとつには、国際標準の教育が私学の専売特許ということになれば、ただでさえ過熱気味の私立中学受験ブームの火に油を注ぐことになりかねないからです。それは「国際バカロレア」的な教育の理念に逆行するように、いっそうの「詰め込み教育」を促進するかも知れません。さらに、都会の子どもたちにとっては、貴重な「子ども時代の喪失」を促すことになるでしょう。

その一方で、私立の名門校とは無縁の、地方の大都市圏外で公立学校に通う、ある意味で「典型的に日本人らしい」子どもたちが、時代の波から完全に取り残されるということにもなりかねません。

私立の中高一貫校がブームだとはいえ、「進学校」と呼ばれる地方の公立校でも高度な教育が行なわれています。東大合格生に占める地方の公立高校出身者の割合も無視できないのです。その層が「世界標準の教育」からすっぽり抜け落ちるようなことがあってはなりません。日本がこれからも世界の一等国であり続けるには、せめて、各県で「名門」と呼ばれるような公立高校において、「国際バカロレア」を取り入れることが望ましいと言えるでしょう。

 幸いなことに、県、あるいは政令指定都市レベルの教育委員会では、「国際バカロレア」の導入に一定程度の関心を示しているのだということです。どうか着実に課題をクリアして、「国際バカロレア」公立校での導入が実現されるように願っています。

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