国際バカロレアを公立校に!!
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「国際バカロレア」とは何か
「国際バカロレア」という言葉を初めて聞くというお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか。
なじみがなくても無理はありません。「国際バカロレア」とは、もともと世界各地のインターナショナル・スクールに通う生徒が、国ごとに違う受験制度に翻弄されることなく高度な教育を受け、世界の大学入学資格を得られることを目的として策定された教育システムのことだからです。しかも、日本でこれを取り入れている学校は、2015年現在で30校に満たず、そのほとんどがインターナショナル・スクールであり、そのほかは私立校がいくつかあるだけだからです。
「教育の世界標準(グローバル・スタンダード)」
ところが、その「国際バカロレア」が、最近にわかに脚光を浴びているのです。
それというのも、文部科学省が「国際バカロレア」あるいはそれに準じた教育を行なう学校を2018年度までに200校程度に増やすという方針を固めているからです。これは、同省が「世界に通用する教育」「教育の世界標準(グローバル・スタンダード)」を目指すなかで、「国際バカロレア」の教育に白羽の矢を立てたということを意味します。
しかも、ほぼ時期を同じくして、大学入試センター試験も廃止されることが決まっています。そのことともあいまって、今後子どもたちに何を学ばせ、どのように指導していけばいいのか、教育界は再び混乱と流動化の時代を迎えることになるでしょう。
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高度な「ゆとり教育」
では、「国際バカロレア」とはどのような教育であり、何を目指しているのでしょうか。詳しくは専門書に譲るとして、ここではあえて誤解をおそれず、筆者が理解するところを比喩とイメージで語ってみることにします。
一言で言えば、それは「高度化された”ゆとり教育”」というものです。
「ゆとり教育」と言っても、それはかつて文部科学省が導入して失敗した「ゆとり教育」と同じものではありません。
「ゆとり教育」が実施されていた当時、世間の悪評にかき消されて、親も、生徒も、現場の教師でさえも理解できなかった「ゆとり教育のあるべき姿」を現実のものにしているのが「国際バカロレア」であると言えるかも知れません。これを一言で言うなら、「知識偏重」から脱して「自ら考え、探求する人」を育成する教育なのです。
「ゆとり教育」については、以前このサイトでも「いつかはそこに戻らざるを得ない」と述べました。それというのも、知識の陳腐化を伴いながら急激に変化する現代では、「知識を学ぶ」ことよりも「学び方を学ぶ」ほうが世界の趨勢であることは論を俟たないからです。
その試みが失敗した理由のひとつは、学習指導要領の改定という形でさしたる準備もないまま、すべての学校で一気にこれをすすめるという拙速さにあったように思います。その反省を踏まえてか、今回はまず200校から徐々に導入するこことし、しかも「国際バカロレア」という国際的に成功を収めているモデルを取り入れることで、現場の混乱や世間の抵抗をかわそうとしているのかも知れません。
国際バカロレアを公立校に!!
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