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ゲームにはまるしかない
マンガやアニメが架空のものであるのはもちろんだ。だが、架空のものだからこそ、子どもの現実を広げるという面がある。少なくとも、かつてはそういうものだった。例えば、アニメ『アルプスの少女ハイジ』は、遠いヨーロッパにスイスやドイツといった国があり、そこで暮らす人々がいることを教えてくれた。それが架空の、あるいは過去や未来の物語であったとしても、時間や空間の軸を広げるという形で、子どもたちの世界を拡張していたのである。
ところが、現在のアニメやマンガは、子どもたちにとっての現実を拡張しているのではない。現実世界に対して、それとは異なる「別の世界」を対置しているだけだ。『アルプスの少女ハイジ』を見てスイスに憧れた少女は、いつか本当のスイスに行ってみたいと思うかも知れないし、そのための方法を身の回りの現実世界に見出すこともあり得る(例えば、外国語を勉強することもその一つだ)。では、ポケモンの世界に憧れた子どもはどうするだろうか。ポケモンのゲームにはまる以外にないのである。
夢も希望もない世界
今や、現実世界とつながる回路を欠いた「閉じた世界」を舞台とするアニメは、ポケモンに限らない。むしろアニメやマンガの主流であるといっていいだろう。子どもたちは、日常の現実世界に対して、このような「別の世界」を次々と提示されていく。その結果、子どもたちが、自分が生きている現実世界がいかにもつまらないものだと思うようになっても不思議ではない。
ありふれた日常よりもアニメやマンガの世界が面白いのは、ある意味で当たり前のことだ。問題は、その世界と現実とが全くつながっていないことである。これが「ハイジの世界」であれば、「いつかそこに行ってみたい」という現実的な「希望」や「夢」につながることもあり得る。けれども、今のアニメにはそのような回路は存在せず、その意味では、夢も希望もない。それによって子どもたちの現実逃避的な傾向を助長し、ゲームの世界へと導いている。それがゲームとタイアップしたアニメのマーケティング戦略なのだろう。
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学力低下の原因
しかし、教育の究極的な目的が「いかにして現実世界で生きていく術を学ぶか」ということであれば、現在のマンガやアニメの現実逃避的な傾向は由々しきことだと言わなければならない。それが導く先にあるゲームが『ゲーム脳の恐怖』にあるような影響を及ぼすとすればなおさらだ。そうでなくとも、マンガやアニメ、ゲームは現実との接点を減らす。大げさで過激な表現は、微妙なニュアンスを読み取る感度を損なうし、物理法則に則っていないゲームの動きに慣れれば科学的なカンが育たないかも知れない。従って、このようなものに過剰に接触すれば学力の低下の一因となることは、ほぼ間違いないと言えるだろう。
しかも、こうした子供たちの学力低下を目の当たりにした大人たちが、今度は過剰に「お勉強」させることで、これを取り戻させようとするのだから始末が悪い。現実的な体験の足りない子どもたちを机上の勉強に追い立てるのでは本末転倒だ。
「現実にはゲームより面白いことがある」と教えよう
本質的に大事なことは、子どもの現実感覚を取り戻し、現実を広げてやることなのである。現実世界はゲームより面白いのだと、子どもに教えてあげなくてはならないのだ。
理想的には、「子どもにゲームを与えないこと」が最善の対策である。もしあなたの子どもが幼くて、まだゲームを買い与えていないとしたら、買い与えるのは可能な限り後にしたほうがいい。また、子どもに見せるアニメなども、流行っているものではなく、親が旧作から意識的に選択したほうが賢明だ。そして何よりも大事なこととして、「現実にはゲームより面白いことがある」ということを、子どもがゲームに夢中になる前に、しっかり伝えなければならない。
子どもが「ゲーム脳」になってからでは遅いし、いったん買い与えてしまえば、それを完全に禁止するのはおそらく不可能に近い。子どもがゲームにはまる前に、いかにして現実感覚を養うかに、すべてがかかっていると言っていいだろう。
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