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発展的な物理・化学

 次に学習している内容についてやや細かくみてみよう。

さきほどアメリカの場合、小学校の物理・化学は「さわり」程度でボリュームは少ないと述べた。ところが、学習内容をみてみると、その印象はかなり変わってくる。ニュートンの運動の三法則あり、原子の構造(陽子・中性子・電子)あり、元素周期表ありといったように、およそ日本の小学校では(場合によっては中学校でも)習わないような高度な項目が並んでいるのである。

これを見ると、「こんなことを勉強しなくてはならないなんて、アメリカの小学生は大変だ」とか、「さすがアメリカ、小学校でこんな高度な内容を教えているとは」と思われるかも知れないが、それは日本人的な発想というものだろう。

一般に日本人は、教科書に出ていることは全部覚えなければならないと考える傾向があり、おそらくその前提で教科書を編集し、テストも作っている。確かに、小学生からこんな内容を覚えて、さらに「受験」で問われるのだとしたら、それは相当大変に違いない。

だが、アメリカでは日本と異なり中流家庭の子弟が中学受験するというケースはまれであり、たとえあったとしても試験内容としては暗記と計算よりも論述と口頭試問が中心になる。従って、学習内容がやや高度なものにわたったとしても、それが生徒の負担増に直接つながるわけではないのだ。そもそもアメリカでは、教科書や参考書は「調べる」ためのものであって、その内容をすべて暗記したり、演習問題を解いたりするためのものだとは必ずしも考えられていない。だからこそ、発展的な内容にどんどん踏み込めるのである。

 

中学・高校の内容を「先取り」する

 確かに、アメリカの場合、小学校高学年向きの理科の参考書にニュートンの運動の法則があり、オームの法則があるとはいっても、そこに練習問題が付いていたりするわけでもない。ただ「そういう法則(現象)」があると知らせているだけなのである。おそらく、法則を用いて実際に計算問題を解いたりするのは、中学生・高校生になってからでいいと考えられているからだろう。小学校の段階では、「法則(現象)」があるということを知っていれば十分だということである。

 われわれ日本人から見れば、「演習問題を解かなくて身に付くのか」とか、「法則の名前だけ知っていて意味があるのか」という疑問が沸くかも知れない。

ところが、たとえ演習問題を解くことはなくても、小学生の段階で「そういうものがある」と知っておくだけでも、そこには重要な意味があるのだ。

 

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それというのも、それらの法則(現象)について「聞いたこともない」状態で中学生、高校生になるのと、「一応知っている」状態から次の段階に進むのとでは身に付き方に雲泥の差があるからである。

「聞いたこともない」状態で中学生、高校生になり、そこで初めて概念を導入されたとすれば、子供たちは、耳慣れない用語と、にわかにはイメージできない現象にまず戸惑うことになる。しかもそのさなかに、いきなり「演習問題」だの「応用問題」をやらされるのだ。これでは、ついていけない生徒が出て来ても不思議ではないし、要領よく問題が解けたとしても、単に解法を覚えたというに過ぎず、実はよくわかっていない可能性もある。

これに対して、小学生のときに言葉だけでも知っていたならば、本格的に学ぶ段階になっても「ああ、あれか」と思うだけなので、心理的な抵抗は少ない。さらに、初めて概念を導入してから時間がたっているので、その間にそれがどんな現象かということを想像する機会もあるかも知れない。これにより、スムーズに演習問題や応用問題へと進めるのである。

その意味で、アメリカの小学生が学ぶ理科では、小学校と中学・高校の内容が無理なく接続できるような配慮がされていると言える。すなわち、すでに小学校の段階で、中学・高校の内容が効果的に「先取り」できるようになっているのである。

 

「体系的な学び」へ

 では、このようなアメリカの小学生の理科教育から、小学生・中学生の子供をもつ日本人の親は何を学ぶことができるだろうか。

 一つは、生物・地学・物理・化学というそれぞれの分野を「体系的に学ぶ」ということである。

すでに述べたように、日本の小学校で学ぶ理科は、生物・地学にしても、物理・化学にしても、「体系的」と呼べるほど詳しくはない(最近は、中学で学ぶ理科でさえも内容が削られているので、高校に入ってやっと「体系的に学ぶ」と言えるかも知れない)。これは中学受験をする、しないには関係がないことである。中学受験の勉強は、各項目に習熟することを目指しているので、各項目を関連付けるような「体系的」内容には必ずしもなっていないからだ。

しかし、それぞれの分野について真に理解を深めるには、「体系的」に学び、全体像をつかむ必要があるだろう。

 では、どうすれば「体系的に」学ぶことができるのだろうか。

 

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